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 おはようございます!!バスマニアックス中のヒト、「まる」です。今回は、日本最北端のまちである北海道稚内市を走るバスにスポットをあててみましょう。

1.稚内市を拠点に市内路線を中心に利礼諸島、札幌、旭川を結ぶ都市間バスを運行する宗谷バス
 北海道最北の地、稚内市は市内にJR宗谷本線の2駅(稚内駅、南稚内駅)をもち、駅中心に商業地や住宅地が展開しています。
 特に稚内駅は、駅舎建替をともなう再開発で「日本最北のシネコン」を備えた駅直結の商業施設「Kitacolor」がオープンし、周辺には大型ホテルの進出や利尻島、礼文島航路が出航するフェリーターミナルも再整備されるなど、初めてこの地を訪れた方は近代的な雰囲気と活気に驚かれる方も多いと思います。
 日本最北のバス事業者「宗谷バス」が運行する路線バスは、市内2駅間と周辺住宅地を結ぶ路線は日中15分間隔で運行しており、利用客も多いようです。
 なお、同社は2009年までは東急グループの一員でした。
 
JR稚内駅前のバスターミナルを出発する宗谷バス
 
JR稚内駅エリアとJR南稚内駅エリアを結ぶ市内路線は、15分間隔の高頻度運転

2.少し昔の?宗谷バスカラー
 都会的な現在のカラーとは異なり、降雪時の視認性を意識したカラーリングでした。
 
この頃のバスはエアコンを備えていませんが、酷寒冷地のバスならではの、灯油を燃料源とした暖房装置で、冬の寒さ対策は万全です。
 
背後にホテルの建設が進んでいますが、JR稚内駅の旧駅舎当時の宗谷バスターミナルは、やや離れた場所に位置していました。
 
宗谷丘陵を行くハイブリッドバスと、車掌常務当時の「ツーマンバス」の廃車体

3.稚内フェリーターミナルと稚内空港を結ぶ連絡バスは都市型のラッシュ型

 稚内市内中心部より約10kmに位置する稚内空港からは、東京羽田空港や大阪関西空港そして札幌新千歳空港への航空便が就航しています。
 首都圏のラッシュ輸送で活躍したバスがその機能を発揮しています
  

4.利尻島、礼文島の島内観光も宗谷バスが活躍

 
春先にかけて固有種や他の高山で見られる花が咲き誇る礼文島。気軽にハイキングが楽しめるコースへのアクセスも宗谷バスが担います。
 
島内名所を遊覧する定期観光バスは、2階建ての車両も活躍しています。

5.道北の動脈として地域を担う宗谷バス

  
JR天北線廃止代替バスとして、JR宗谷本線の稚内駅と音威子府(おといねっぷ)駅を結んでいた路線バスは、2023年9月末をもって途中の浜頓別町までの運行と短縮されました。
 
旧国鉄興浜北線の廃止代替バスも宗谷バスが運行しています。

6.札幌市や旭川市への特急バスも運行

 
(北見)枝幸~旭川、稚内~札幌を結ぶ特急バス専用車両。

7.幅広い顧客に対応する貸切バス

(かつての貸切バスカラー)
 
(現在の貸切バスカラー)
 
かつての東急グループカラーより一新し、車両タイプによりカラーのバリエーションがあります。

(おまけ)

 コロナ禍前では、夏季が貸切バス繁忙期である宗谷バスと、冬季に貸切バスの繁忙期がある沖縄 琉球バス交通間で需要を考慮した車両シェアリングを行っている時期がありました。

トロピカルカラーの三菱ふそうエアロクイーンが
稚内駅にて待機

沖縄の地にて
「助っ人」として期間限定活躍中の姿

今回は以上です。次回も楽しみにおまちくださいまるリクエストがありましたらバスマニアックスまで!!待ってまる

画像提供:@tadanoyopparai
※本記事は、「まる」の見聞と主観に基づいて構成しております。内容に関して掲載各社へのお問合せはご遠慮ください。